番組詳細
ヒロシマ祈りの場の1年 〜2021年8月-2022年7月〜
この番組を見たい!数3人
ヒロシマ 祈りの場の1年
世界で初めて原子爆弾が投下されたヒロシマ。街の中心にある平和記念公園(平和公園)には、日々どんな人がやって来るのか…カメラを置き、その1年を追った。
番組内容
渡部和子さん(78)は、毎日夜明けとともに公園内にある原爆供養塔にやってくる。渡部さんは、供養塔周辺の落ち葉を丁寧にかき集め、献花台を清掃していた。ここには約7万柱の引き取り手のない遺骨が納められている。20年以上ボランティアを続ける渡部さんは「7万と言われてもおひとりおひとりのそれまでにかけがえのない人生があったんだし、希望があった。輝かしい人生を原爆で断ち切られたんですから。」と語る。
番組内容2
当時14歳だった義理の姉は原爆で行方不明になったまま戻ってこなかったという。取材を続ける中、ロシアによるウクライナ軍事侵攻が始まった。世界が不安に包まれたその頃、平和公園には原爆ドームを見つめる人がいた。ガタロさん(72)、被爆2世。かつては1年間にわたり、原爆ドームを描き続けたことのある画家。軍事侵攻のニュースを見て廃墟となったウクライナの街と原爆ドームが重なり、再び原爆ドームに向きあい始めた。
番組内容3
「原爆ドームが泣いとる。世界の墓標のように思えて仕方がない」核兵器の脅威が再び突き付けられた世界を憂い、ガタロさんは今日も筆を執る。元旦、慰霊碑で“千人献花”を行う人々。毎月6日、60年にわたって原爆供養塔での読経を続ける僧侶。毎日、原爆死没者追悼平和祈念館で被爆体験記を読む男性。今日も祈りの場には様々な人が訪れる。平和公園で出会った人たちを通して、“ヒロシマの思い”が映し出される。