番組詳細

LIFE〜夢のカタチ〜【伝統の奈良うちわで涼を呼ぶ六代目の若き職人】
伝統の奈良うちわで涼を呼ぶ六代目の若き職人。透かし彫りという技法を使ったうちわは、たくさん穴が開いているのに、風がしっかりと起きます。さて、その秘密は一体…
番組内容
奈良に古来より伝わる、奈良うちわ。透かし彫りの技法で、太陽にかざすと、鹿や、鳳凰、春日大社の灯篭など、奈良にちなんだ100 種類もの絵柄が浮き上がります。目にも楽しい「奈良団扇」、その伝統を受け継ぐ職人が、創業170 年、「池田含香堂」の池田匡志さんです。
奈良うちわは、六代目の池田匡志さんと母・俊美さんが制作し、接客は祖母という、家内制手工業です。
番組内容2
江戸時代に誕生したといわれる奈良うちわですが、扇面に模様を彫る透かし彫りには、高度に熟練された技術が必要なため、、いったんは途絶えてしまいます。それを復活させたのが、池田含香堂の初代でした。
その作り方ですが、まず紙を丈夫にするため、冬に色を塗った後は1 年間寝かせ、そこから彫りにかかるのです。骨は真竹を極めて細くして作ります。一般的なうちわの骨は、20本から30本ですが、奈良うちわは60本以上。
番組内容3
重さは20gと、プラスチック製の三分の二ほどしかありません。
実は池田さん、小学2 年生のとき、五代目だった父親を突然亡くしました。中学3 年の時に、跡を継ぐ決心をします。大学まで進みながら技を磨き、その後、職人の道へ。キャリア36年の母親からは、何も教わることなく、独自の手法で、自分の作風を会得していきました。
けれど、まだまだ五代目の父が作ったうちわには届かない。
番組内容4
そんな中、五代目が遺した「鹿唐花文」のうちわに挑戦することにしました。母の手は一切借りず、はたして、どんなうちわが出来たのでしょうか。
出演者
【ナレーション】
佐々木蔵之介
その他
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