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ニュース 2018 02/14

菅田将暉がキネ旬ベスト・テンで主演男優賞。「倒れたりしないうちはやっていく」

菅田将暉がキネ旬ベスト・テンで主演男優賞。「倒れたりしないうちはやっていく」

映画雑誌「キネマ旬報」が主催する「キネマ旬報ベスト・テン」は1924(大正13)年から現在まで、毎年、その年の称賛すべき作品と映画人を選出してきた映画賞。「2017年 第91回キネマ旬報ベスト・テン」表彰式が2月12日に東京・文京シビックホールで開催され、大林宣彦監督(日本映画監督賞)、蒼井優(主演女優賞)、菅田将暉(主演男優賞)、田中麗奈(助演女優賞)らの受賞者が出席。日本で一番長い歴史をもつ映画賞を受賞した喜びや、今後の抱負などを語った。

「あゝ、荒野」「火花」「帝一の國」「キセキ―あの日のソビト―」の4作で演技の幅の広さを見せ、主演男優賞に輝いた菅田。「まだまだ、知らないこともたくさんありますし、何ができるかも分かりませんが、真摯(しんし)にワンカット、ワンカット、俳優部として一生懸命やっていきたいなと思います」と気負わずに語り、その多忙すぎる活躍ぶりを司会者から心配されると、「『菅田くんとこれをやりたい』と言ってくださる方がいて、その人の熱意やその目を見ていると、ありがたいというか幸せというか、『ぜひ!』と言うしかないというか。まだ体も元気なので(笑)、とりあえず倒れたりしないうちはできる限りやっていこうかなと思います」と答え、さらなる活躍を期待させる発言で会場を沸かせた。

「彼女がその名を知らない鳥たち」で自堕落なヒロインを演じ、主演女優賞を手にした蒼井は、「フラガール」などで過去に同賞助演女優賞を受賞。「11年前にこの賞を頂いて、またここに呼んでいただいて、私は11年前からどれくらい成長しているだろうか、なりたい役者像の何%ぐらいまで来ただろうかと考えた時に、正直2%くらいだなって思ったんです。たくさんの素晴らしい人との出会いで、私はここに立たせていただいています。これからもできればたくさんの方に手を差し伸べていただいて、その手を信じて、あと98%頑張りたいと思います」と笑顔で理想の役者像を追い続ける決意を表明した。

石橋凌と原田美枝子という演技派俳優を両親にもつ石橋静河は「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」「PARKS パークス」「密使と番人」での演技が認められ、新人女優賞を受賞。この日、爽やかな白のミニ丈のワンピースに身を包んだ石橋は「このような賞を受賞できたのは、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の石井裕也監督をはじめとする、映画に関わってくださった方々のおかげだと思っています。これからは役を全うできるような役者になりたい。精進します」と監督たちへの思いを述べた。新人男優賞は「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「鋼の錬金術師」に主演したHey! Say! JUMPの山田涼介が受賞した。

助演女優賞を受賞したのは再婚同士の夫婦を通して現代の家族を見つめた「幼な子われらに生まれ」の田中麗奈。98年度に「がんばっていきまっしょい」で新人女優賞を受賞して以来の同賞受賞となった田中は、「新人賞を頂いてから20年ほどたって、再びこのトロフィーを持つことができました。いろいろな20年、あっという間だったとも言いがたいですし、昨日、スピーチを考えていたら目頭が熱くなって。助演女優賞ですから、主演の浅野忠信さん、娘役の新井美羽ちゃん、南沙良ちゃん、家族みんなで頑張ったで賞ということで、賞はみんなで分かち合いたいと思います」と共演者に感謝の言葉をささげた。

「あゝ、荒野」でボクサーを目指す若者を演じ、助演男優賞を受賞したのは、日本、韓国で活躍するヤン・イクチュン。「最近、映画というものはとても早い速度で消費され消えていってしまう気がします。そんななかで映画という文化を記録して100年近くになるキネマ旬報から、このように栄えある賞を頂けて本当にありがたく思っています」と、喜びに顔をほころばせた。共演した菅田について聞かれると、「菅田さんは動物的なところがあって、脱いだ姿も見ましたが、野性的な体と感性をも持っている素晴らしい俳優さんだと思います」とベタ褒め。2人並んでのフォトコールでは、ふざけてお互いにキスしようとするなどおちゃめな姿を見せ、仲良しぶりを披露した。

日本映画監督賞を受賞した、佐賀・唐津を舞台に戦時下を生きる若者たちを描いた「花筐/HANAGATAMI」の大林監督は、肺がんで余命宣告を受けたこともあるが、「過去の戦争が老人のノスタルジーであることを超えて、未来の平和をたぐりよせるための知恵袋となるように、戦争のことをもういっぺん描こうと、私は80まで生きて頑張ってこの映画を作りました。こうして皆さんに褒めていただけたので約束します。新藤兼人監督は99歳まで映画をお作りになった。平和が続いて私も長生きしていますので、あと30年は映画を作ろうと思います。がんごときで誰が死ぬかと思うんですよ!」と力強く語り、会場からはひときわ大きな拍手が巻き起こった。

キネマ旬報の執筆陣から選出されるキネマ旬報読者賞を受賞した、落語家の立川志らくは、「私はただただ正直にうそをつかないように、自分の映画の感想文だと思って書いています。私がおびえながらも自信をもってやれるのは、以前大林監督が『志らくくんはもっと芸能の神様にかわいがってもらえるよ』と言ってくださったから。その言葉を頂いてから、世間の有象無象が何を言おうが大林監督が認めてくれているんだから、自信をもってやれると思っております」と語り、2人は壇上で固い握手を交わした。

日本映画ベスト・テン第1位は「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」、外国映画ベスト・テン第1位は「わたしは、ダニエル・ブレイク」、文化映画ベスト・テン第1位には「人生フルーツ」が選出された。
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